- 物件概要
- 嘉麻市庁舎
- 住所
- 福岡県嘉麻市
- 完成年月
- 2020年3月
- 規模
- 9,652㎡
- 庁舎内職員数
- 約371人
- 主な施工内容
- オフィス環境調査業務、オフィスレイアウト、家具・什器導入
※ 上記は、竣工時の情報です。
自治体
掲載日:2021年8月31日
九州・沖縄ニューオフィス推進賞/九州経済産業局長
※ 上記は、竣工時の情報です。
シンプル・コンパクト・フレキシブルを実現。
市民に寄り添う「まちづくり」の拠点となる庁舎。
執務空間に採用したユニバーサルプランは、フレキシブルな運用ができ、コロナ禍における感染対策として席数を減らしソーシャルディスタンスの確保にいち早く対応できました。見通しの良い空間で、職員間・部署間の連携も活発になりました。これらは、本プロジェクトの初期段階で行ったオフィス環境調査を行ったことが大きかったと思います。コミュニケーションの活性化や移動距離の短縮など、業務効率の改善に役立ちました。開庁後もイトーキは何度も足を運び状況確認をするなど、フォロー体制をつくっていただき、都度相談できるので安心しています。
「コンパクト庁舎」というニーズを具現化する為に、基本設計の初期段階に久米設計様と連携し、オフィス環境調査業務を実施致しました。設計の根拠となるデータベースを初動で構築した結果、コンパクト&豊かなオフィス環境が実現出来ました。
市民と共に「まちづくり」を強く先導する庁舎を実現する為に、地元の指物木工職人(嘉麻の匠)制作の家具や地元のガラス職人(嘉麻の匠)制作の照明を設置し、地域の力を盛り込んだ空間を構築し、地域コミュニティを形成している点も大きな特徴です。
また、嘉麻市産杉材を効果的に活用し、環境サイクルに貢献すると共に、林業や関連産業が活性化する事で、地域全体に貢献しています。私達は、嘉麻市産杉材を幕板に利用した窓口カウンターを制作させて頂きました。木の持つ風合いにフェルト素材のカラーパネルを組み合わせた事が大きな特徴です。表情の変化を作り出す事を目的とし、カラーパネルの表裏で色を変え、レーザーエッジングで課の番号を表現すると共に、相談窓口に適した吸音性も兼ね備えました。建築との調和を意識し、デザイン性と機能性を兼ね備えた窓口が実現出来ました。